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家計改善のご相談で、最も効果が出やすいのが「固定費の見直し」です。

私はこれまで自治体で家計改善の支援に携わり、2年間で延べ約200件、本当にたくさんのご家庭の家計を見てきました。その経験のなかで一番強く感じていること――それは、家計が苦しいご家庭ほど、固定費を無駄に払い続けているということです。

なかでも、①必要以上の保険に入っている、②大手携帯会社のままで通信費が高い、③サブスクを何も考えずにいくつも契約している――この3つは、相談の現場で本当に切実に感じてきた「3大ムダ」です。

💡 この記事でわかること
・固定費と変動費の違い
・特に効果が大きい3つの項目
・見直しの具体的な手順

なぜ「固定費」を削ると効果が大きいのか

支出は大きく「固定費」と「変動費」に分けられます。固定費は、家賃・保険料・通信費のように、毎月ほぼ決まって出ていくお金です。一度見直してしまえば、その後は何もしなくても節約効果がずっと続くのが大きな特徴です。

たとえば食費を月5,000円減らそうとすると、毎日の買い物や献立で努力を続けなければなりません。ところがスマホを格安SIMに変えれば、同じ5,000円の節約が、その後は何もしなくても自動的に続いていきます。

だからこそ、家計を立て直すなら、まず固定費から手をつけるのが近道なのです。

見直すべき固定費① 保険料 ―― 「お付き合い」で入っていませんか

保険の見直しのイラスト

家計相談で、最も「払いすぎ」が多いのが保険です。

実際に「どうしてこんなにたくさんの保険に入っているんですか?」とお尋ねすると、返ってくる答えの多くが「親戚や知り合いに頼まれて、断れなかった」というものでした。本来、保険はそうした"お付き合い"で入るものではありません。自分や家族にとって必要な保障を、必要なぶんだけ備えるのが基本です。

20〜30代で加入した保険を、内容を見直さないまま更新し続けているケースもよく見かけます。

見直しのポイント

  • 子どもが独立した後も、高額な死亡保障を続けていないか
  • 医療保険・がん保険・就業不能保険などで、保障が重複していないか
  • 貯蓄型保険の利回りが低すぎないか

✅ 保険を整理すると、月5,000〜15,000円程度の削減につながるケースが多く見られます。ただし削りすぎは禁物です。必要な保障額をきちんと確認したうえで見直しましょう。

見直すべき固定費② 通信費 ―― 使いこなせない高額スマホになっていませんか

スマホ・通信費見直しのイラスト

通信費も、相談の現場で必ずと言っていいほど引っかかる項目です。家計が苦しいのに、スマホ代に毎月1万円以上を払っている方が本当に多くいらっしゃいました。

その内訳を見ると、高額なスマホ本体の分割払いが上乗せされていたり、ほとんど使っていないオプションをいくつも契約していたりといったケースが目立ちます。実際には使いこなせない高い機種を、わざわざ契約してしまっている――そんな様子を、何度も見てきました。

大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)から格安SIMに変えるだけで、大きな節約につながります。

プラン月額目安年間差額(2台の場合)
大手キャリア(無制限)約7,000〜9,000円/台
格安SIM(20GB)約2,000〜3,000円/台約10〜18万円の節約

見直すべき固定費③ サブスク ―― 気づかないうちに積み上がる

サブスク整理のイラスト

動画配信、音楽配信、ゲームの課金、クラウドサービス……。サブスクは、気づかないうちに少しずつ積み重なっていくのが厄介なところです。

特に多いのが、これらの料金がスマホの利用料金にまとめて請求されているケースです。明細をきちんと見ないと、何にいくら払っているのか分からないまま、合計だけが膨らんでいきます。

棚卸しの手順

01
クレジットカードの明細を3ヶ月分確認する
毎月課金されているサービスを、すべて書き出します。
02
直近1ヶ月で実際に使ったものだけに絞る
「いつか使うかも」は思い切って解約。本当に使っているものだけ残します。
03
年払いに変えられるものは年払いにする
年払いにすると10〜20%安くなるサービスも少なくありません。

家計が整っている人ほど、固定費がスッキリしている

たくさんのご家庭を見てきて、もうひとつ強く感じたことがあります。家計をしっかり管理できている方の支出を拝見すると、不思議と共通点があるのです。保険は最低限、スマホは格安SIM、サブスクもきちんと整理されている。一方で、家計が苦しいご家庭ほど、この固定費が膨れ上がっている。

この対比は、私の経験のなかで何度も繰り返し見てきた事実です。だからこそ、家計を立て直したいなら、まずは保険と通信費。この2つは、優先して抑えるべき費用だと、自信を持ってお伝えできます。

まとめ ―― 3項目を見直すだけで、年間20万円以上の節約も現実的

固定費の見直しは、家計管理全体を立て直すうえで、最初の大きな目安になります。

項目削減の目安
保険料月5,000〜15,000円
通信費(2台)月8,000〜15,000円
サブスク月3,000〜8,000円
合計月1.5〜4万円程度

この3つを見直すだけで、年間約20〜45万円の節約も十分に現実的です。そして、浮いたお金をNISAなどで積み立てに回せば、10年後には大きな差になっていきます。

将来安心サポートは、金融機関・保険会社に所属しない独立系(相談料のみ)のファイナンシャル・プランナーです。特定の商品をおすすめすることはありません。