給与振込、住宅ローン、子ども、キャンペーン、証券口座との連携。銀行口座は、理由があって少しずつ増えていきます。
今回は、すでに増えてしまった口座を、実際にどう整理するかを考えます。
これまで、口座の役割を決めることや、ネット銀行の選び方を考えてきました。
口座を持つこと自体が悪いわけではありません。
ただ、数が増えすぎると、どの口座にいくらあるのか、どこから何が引き落とされているのかが分からなくなります。
家計簿アプリで全体の残高が見えていても、口座間のお金の移動や引き落としの管理が複雑なままでは、家計を把握できているとは言いにくいでしょう。
整理が必要な口座のサイン
次のような口座があれば、一度整理を検討する時期かもしれません。
- 使っていない口座に、少額のお金が残っている
- 複数の引き落とし日を管理しきれず、残高不足になりやすい
- 使っていないつもりの口座から、引き落としが続いている
- キャッシュカード、暗証番号、ログイン情報の管理が増えている
- 相続が起きたとき、家族が口座を把握しにくい

一つひとつは小さなことでも、口座が増えるほど見落としやすくなります。
家計管理では、「お金があるか」だけでなく、「どこに、何のためにあるか」が分かることが大切です。
口座を「残す・まとめる・解約を検討する」に分ける
口座を整理するときは、単純に数を減らすのではなく、今後の扱いを次の3つに分けて考えます。
残す口座
給与や年金の受取、日常の支払い、住宅ローン、学校や自治体の口座振替など、現在も必要な役割がある口座です。
貯蓄や証券口座との連携など、自分で目的を説明できる口座も残す対象になります。
まとめる口座
給与の受取口座が複数ある、同じような貯蓄用口座がいくつもあるなど、役割が重なっている口座です。
引き落とし先や入金先をメイン口座へ移せるのであれば、まとめることで管理しやすくなります。
解約を検討する口座
長く使っておらず、今後も使う予定がない口座です。
キャンペーンをきっかけに作った口座や、本人も家族も存在や使い道を把握できていない口座は、本当に残す必要があるかを確認してみてください。

口座数の正解は、ご家庭によって異なります。
大切なのは、すべての口座に必要な役割があり、自分と家族が管理できる状態になっていることです。
判断表を作って、口座を棚卸しする
口座を整理するときは、いきなり解約する必要はありません。
まずは、持っている口座を一覧にし、残す、まとめる、解約を検討するのどれに当てはまるかを確認します。
| 確認すること | 具体的に見る内容 |
|---|---|
| 金融機関名・支店名 | どこに口座があるか |
| 口座の役割 | 給与、生活費、貯蓄、特定の引き落としなど |
| 入金・引き落とし | 何が入って、何が出ていくか |
| 残高 | いくら置いているか |
| 今後の扱い | 残す、まとめる、解約を検討する |

家計簿アプリを使っている場合も、アプリ上の残高を見るだけで終わらせず、それぞれの口座の役割と今後の扱いまで書いておくと整理しやすくなります。
すぐに判断できない口座は、「保留」として残しても構いません。
最初から完璧に整理しようとせず、役割が明らかに重複している口座や、長く使っていない口座から確認していきましょう。
解約する前に、確認すること
不要に見える口座でも、すぐに解約してはいけない場合があります。
公共料金、保険料、クレジットカード、家賃、住宅ローンなどの引き落としが残っているかもしれません。
給与や年金の受取先、証券口座との連携、定期預金の有無も確認が必要です。
口座を整理するときは、先に引き落とし先や入金先を変更し、一定期間は動きがないことを確認してから解約を検討しましょう。

残高がある場合は、必要な口座へ移すことも忘れてはいけません。
また、紙の通帳、キャッシュカード、銀行印、インターネットバンキングの登録状況も確認しておくと、手続きを進めやすくなります。
まとめ:口座を整えることは、家計の棚卸し
口座の整理は、数を減らすことだけが目的ではありません。
必要な口座を残し、役割が重なる口座をまとめ、使っていない口座の解約を検討することです。

まずは、持っている口座を一覧にして、今後の扱いを一つずつ決めてみてください。
必要な口座まで無理に閉じる必要はありません。「自分と家族が管理できる数まで整理する」という考え方で十分です。
口座を整えることは、自分と家族のお金の流れを分かりやすくし、将来の判断をしやすくするための家計管理です。